「上達するヒント」

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

将棋の感覚的な部分について書いた本。似たタイプの本にかつて内藤国雄著の「初段最短コース」があったが、これはプロの実戦例を基に解説されており、内容も、少なくとも二段以上の棋力がないと理解できない(その意味では看板に偽りのある)難易度の高い本であった。
対照的に「上達するヒント」は元々海外の将棋ファン向けに作成されたこともあり、海外のアマチュアの実戦例を基に、級位者でも理解できるようなわかりやすい内容に仕上がっている。とはいえ決してレベルが低いわけではなく、将棋を指す上で非常に大切な指針や考え方が詰まっており、それが平易に述べられているという意味ではかなりの良書ではないかと思う。