「とびきり陽気なヨーロッパ史」

とびきり陽気なヨーロッパ史

とびきり陽気なヨーロッパ史

部屋で本棚に目を遣ったら昔読んだ本がたまたま目に留まった。久々にチョッとだけ目を通してみたが今読んでも面白い。出版当時のビッグイベントであったEU結成にあたり、ヨーロッパの11カ国(筆者の母国であるイギリスを除く)の歴史を駆け足で述べている。とは言え文章はお堅いものではなく、ユーモアと時に皮肉も入った文章で、一旦読み始めると止まらなくなる。各国史の最後にはその国の成績表が出ており「グルメ度」、「文学・芸術」、「風景・景観」、「政治」について100点満点で点数をつけた後、国民性についてまとめている。とにかく面白おかしく読める本で、私のような世界史が今ひとつ苦手な人間にも気軽に読める。今は文庫本も出ているようだ。